自由帳

サンタクロースのこと(実話)

今日はクリスマスなので、クリスマスにちなんで。
よく、サンタクロースを信じるか?って話になったりしますよね。私はこの年になってもサンタクロースを信じています。でも、「プレゼントをくれるサンタクロース」が両親であることも勿論小さい頃から知ってます(私が覚えている限りでの最初のプレゼントは幼稚園の時にもらった色鉛筆です。ケースにコアラの絵が描いてあるの)。
私の持論である「超常現象などの不思議は本当にあると信じたほうが人生は楽しい」という理由だけでサンタクロースを信じている訳でもありません。
小学生の頃に、実際にサンタクロースに逢ったので、今でもサンタクロースを信じているんです。

以前サイトの雑記に書いたことがあるかもしれませんが(雑記帳替えたりリニューアルしてなくなってしまってるので)改めて書いてます。この話聞いたよーって方はスルーしてくださいね(^_^;)
小学校4年に上がったときに、1人の転校性がやってきました。その子とは同じクラスになって、とても馬が合ったので、毎日一緒に遊ぶようになって。家も比較的近かったので、毎日のようにお互いの家だったり、近くの公園だったり林だったり(田舎なんですよ)で遊んでました。彼女はとても綺麗な子で、何でも出来て絵も上手くて、私は彼女に憧れてました。本当にびっくりする位毎日毎日一緒に遊んでいたんですよね?。

 そしてクリスマスがやってきました。
 私が子供の頃は12/23はまだ祝日ではなくて、24日が終業式、25日から冬休み開始だったんですね。
 小学4年くらいになると、もう当たり前のようにプレゼントをくれるサンタは両親だと知っています。(私はその、幼稚園の時にコアラの色鉛筆をもらった時点で、サンタは両親だと知ってましたが)そして、4年くらいになると、クリスマス前にプレゼントをねだるようになるので、当日に何かが置かれている、なんてことはなくなってるんですね(笑)(今考えればロマンがないよな、子供の私。)だから、24日も25日も朝、異変があることは既になくなっていた、筈だったんです。

 ところがこの年のクリスマスは違いました。25日の朝起きてみると、箪笥の上に紙で出来たサンタクロースとトナカイがおいてあったんです。その箪笥の高さは約180cm、子供の頃の私には上に手が届きません。誰かが作っておいたのかな?と思ったので、母に聞いてみたところ、母は私が作ったのだと思ってました。勿論兄でもありません。
ウチの家族の中で、こういうものを作りそう(器用という意味でもユーモアの意味でも)なのは、父かなってところなんですが、わざわざ父が工作をするとも思えず、じゃぁ、誰が作ったんだろう?って疑問だけが残りました。
手が届かない場所だったので、そのサンタクロースとトナカイはそのままにして、その友達の家に遊びに。

友達の家に行ってびっくりしました。彼女の家のテーブルの上に、ウチの箪笥に居たサンタクロースとトナカイと全く同じものがあったからです。私は思わず、
「そのサンタどうしたの?誰が作ったの?」
って聞いたんです。そうしたら
「家族の誰に聞いても知らないっていうんだよ」
という回答。ウチと同じ状況です。
ちなみに彼女の家は、ご両親と、お兄さんが2人だったかな?あとおばあ様が同居してらしたんですが、誰もそのサンタを知らないというのだそうです。
それに、例え家族の誰かが作ったとしても、(家族同士の接点はなかったのに)全く同じ姿かたちのサンタとトナカイを偶然、申し合わせたように作る、っていうのも考えにくかったんです。
私が、同じのがうちにも現れたんだよって言ったら友達もびっくりしてました。で、誰が作ったんだろうね?って二人で首をひねっていたんですが。

翌日の朝、箪笥の上を見たら、そのサンタクロースとトナカイはいなくなっていました。

誰か捨てたのかな?って思って慌てて母にサンタとトナカイは?!って聞いたら、そっけなく「知らないわよ」といわれてしまいました…(^_^;)でも、触ってないとのこと。
釈然としないまま、その日も友達の家に遊びに行きました。そしたら、友達の家のテーブルの上からもサンタとトナカイの姿が消えてました。
「サンタさんは?」と聞いてみると、朝になったらなくなってた、とのこと。
そして彼女のお家でも、誰も触ってないって言われたんだそうです。

友達と私は、きっとあれは本物のサンタクロースだったんだ、って思ったんですよね。確かに見た目は紙だったんですけど。でも「本当の」サンタクロースって、人間の目に映る姿は案外そういう形であらわれるのかも知れないなぁって。
勿論、品物としてのプレゼントは何もありません。でもそれだからこそ余計に、あれは本物だったんだ、っていう気がしてならないんです。
きっとその年一年、新しく出会ったその友達とずーっとけんかもせず仲良くしてきたので、そのご褒美だったんじゃないかなぁと。
次の年からはサンタさんが来てくれることはありませんでした。友達とは翌年以降も仲良く遊んでいたんですけど。

私は今でも、あの時の紙のサンタさんは本物だったと、信じているんです。
だから、サンタクロースは本当に居ます。でもそれは、「目に見える品物という形でプレゼントをくれる人」ではないんです。
 
カテゴリー:漫筆   2006/12/25   このみ      
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この記事へのコメント

≫ 細貝
不思議な経験ですね。胸にジーンと来ました。
≫ このみ
>細貝さん
本当に不思議なんですよね?8-|
不思議な体験って殆どしたことがないんですが、これはずっと心に残っていて、今でもクリスマスになると思い出します:-D

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